■ 内なる輝き 1/29
-- 「五分咲き桜祭り!」などとはしゃいでいたが、冷静になって改めて桜並木を見渡すと「五分には程遠い?」と考え直した。東京からやってきた知人が言うには「一分っすよ」と。そう言われてみればそうかもしれない。ぷっくりふくれた花芽と、花芽から飛び出したツボミたちの姿があまりにも嬉しくて、開花を過大評価してしまった自分に気付いた。ツボミの状態ってのは咲いてることにはならない?ですよね。ははは。訂正します。奄美の桜、いまだ二分。気持ち「三分咲き」というところです。見頃まではまだ今しばらく時間がかかりそうですね。さて、艶やかな桃色が印象に残る緋寒桜だが、僕は桃色より強く緋寒桜の黄色に惹かれる。花の中心に潜むエメラルドやイエローの輝き。そこに、いつも目を奪われてしまう。これから開こうとするツボミを下から覗き込むと、その内側の輝きから大きな力が発せられているように感じた。「花開く」という強い意志の塊が、そこには宿っているような気がする。