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■ ハゼノキ

-- この木の名前は「ハゼノキ」という。方言ではハジギとかハチギとか言ったりするのだが、これはウルシ科の木で触ると肌がかぶれる。「触るな」と子どもの頃はよく注意されたものだ。かぶれ方は人によって差があるが、ひどい人は木の下を通っただけでかぶれる。これは事実。小学校の同級生に確かにいた。僕は一度試してみたが、樹液を肌になすりつけてようやくその部分が痒くなった程度。僕はハチギには強い体のようだ。毎年この時期はハゼノキの紅葉が目立つが、今年は年末ずっと暖かくて年が明けて急に冷え込んだためだろうか、いつもはまばらに紅葉するハゼがいっせいに赤く染まった。おかげで今年は目立つどころかにぎやかな紅葉だ。ハゼノキに負けた憶えがある人には、美しい彩りも複雑な心境なのかもしれないが。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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