二つの海が見える場所 / 鹿児島県大島郡龍郷町加世間峠
 photo & text by RyoBeppu / www.amamicco.net

奄美大島の地図を見ると、北部で地形が細くなっている所があります。そこは赤尾木(あかおぎ)集落。赤尾木集落は海に挟まれており、民家が多い東シナ海側の西海岸から太平洋側の東海岸への直線距離は1kmありません。最短距離で800mほど、東シナ海から太平洋側へ徒歩8分で移動できます。その細い地形を高台から眺められるのが、二つの海が見える場所。昔の加世間(かしけん)峠です。

実は最初にこの場所を紹介した時に私が「屋入峠」と間違って呼んでしまい、その後「加世間峠」と訂正したのですが両名混在する結果となったので、こうなったらわかりやすい新しい名前を付けるしかないと思い「二つの海が見える場所」と名付けてみたところ、少しずつ浸透し、今は二つの海が見える場所・二つの海が見える丘などと一般に呼ばれるようになっています。加世間峠、通称「二つの海が見える場所」という感じです。

二つの海が見える場所への行き方は、1.ビッグツー横の信号を曲がって戸口(とぐち)方向に進みます。2.橋を渡って少し行くと左手に道が見えるので左折してまた橋を渡ります。3.そしたらT字路に突き当たるのでまた左折します。4.あとは峠道を上り下りしながら道なりに進むと到着です。※ずっと舗装路で行けます。舗装路の先は工事中で通行止めになってる場合があるので、帰りもビッグツー方向へ戻るのが無難です。

二つの海が見える場所に立つと、左の海が東シナ海で赤尾木東海岸になります。赤徳小中学校が見えることでしょう。右手の方が太平洋側で、奥の岬が明神崎(みょうじんざき)、続いて用安(ようあん)・神の子・赤尾木東海岸・手広(てびろ)・加世間と集落が連なっています。時には、パラグライダーの飛行や手広海岸のサーフシーンが見られ、東に向いているので月の出や日の出を見ることもできます。以前は、パラグライダーのフライト台だけが見晴らしの良い場所でしたが、数年前に土砂崩れで道路が崩れ落ちた際に木々も無くなったため、現在は復旧された道路のいたるところで二つの海を眺められます。晴れ渡る空だけでなく、夏のスコール・秋の台風前・梅雨明け前の霧・入道雲にかかる虹など、様々な天気が二つの海を舞台に描かれます。

なお見るだけなら何時でも良いのですが、午前中は逆光になるので、青々した風景を撮るには午後がオススメです。炎天下の陽射しの方が色彩は鮮やかですが、ゆっくり過ごすなら背中側の山で道路が日影になる午後の遅い時間も良いですよ。

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