湯湾岳登山道(大和) / 鹿児島県大島郡大和村
 photo & text by RyoBeppu / www.amamicco.net

湯湾岳は、島一番の高い山。奄美一高い山だけに奄美岳とも呼ばれたりします。湯湾岳山頂へ向かうルートは二つ。ひとつは宇検村の湯湾岳展望台からと、もう一つは大和村のフォレストポリス近くから。山頂へは宇検側から1時間半、大和側からはボードウォークで頂上付近の登山道に合流する形で15分ほどです。山頂と言っても森林限界を超えないので、ずっと木に囲まれていて見晴らしは望めません。ちなみに以前は頂上手前の広場に展望ヤグラがありました。スライド写真の中で見晴らしの良いカットは、今は無き展望ヤグラからのものです。

湯湾岳の魅力は、植物を観察しながら歩く登山道。山頂まで茂った木々の中を歩く際、目線を落として足元の植物に目を向けてみたい。とても小さいので見逃しやすいですが、春にはヤクシマスミレやアマミフユイチゴの花が咲きます。ちなみに湯湾岳は天然記念物(世界自然遺産でもあります)。採取は厳禁。湯湾岳の植物は湯湾岳にあってこそ輝くもの。季節ごとの植物の彩りを、ぜひ足を運んで楽しんでください。軽装でも登れちゃうので気軽に入山できます。でも登山の際は一応ハブにはご注意を。

奄美一高い湯湾岳は、冬に雪が降ることもあります。2016年1月24日に100年ぶりの降雪が奄美に記録されましたが、その時は平地にも雪が降りました。その際、湯湾岳の山頂付近は降りしきる雪に包まれていました。ちなみに私が湯湾岳山頂付近で初めて雪を撮影したのは2005年3月5日です。その日は測候所がある平地では降らなかったので降雪の記録にはなりませんでしたが、奄美に降る雪をとらえた初めての写真となりました。

登山道入口に駐車場あり。一番近いトイレはフォレストポリスです。

<< Photo Amami/奄美写真へもどる