■アナログカメラとデジタルカメラ。その根本的な違いは、世界を感じるのが『フィルム』なのか『CCD』なのかということ。アナログカメラは、ネガやポジ(スライド)といった
フィルムが光を感じフィルムが写真を記録する。対してデジタルカメラは、
CCDが光を感じ
メモリーが写真を記録する。デジタル信号として記録された写真は、現像が必要ないためにすぐ見ることができ、そしてパソコンなどに取り込んでいろんなものに使うことができる。「撮ったらすぐ使える」。それがデジタルの一番の魅力だろう。
■そんなデジタルカメラのCCDについて、ここでは解説する。
■知らない人もいるかもしれないが、フィルムの世界にはフィルムサイズというものがある。皆が見慣れている普通のフィルムの名前は「35mmフィルム」。その他の主なフィルムは下のような大きさになっている。
■一般的な35mmフィルムを標準とすると、フィルムサイズが約半分のAPSは画質が粗く描写力が悪い。逆に倍以上大きいブローニーフィルムやシートフィルムは細部まで細かく描写する力を持っている。描写がいいなら全部大きいフィルムを使えばいいのに!と思うがそう単純にはいかない。フィルムが大きくなればカメラも大きくなり、撮る枚数も限られてくるし金額も高くなる。そういうわけで、機動力・画質・金額などのバランスから最も普及したのがフィルム界で一般的な35mmというわけだ。
■実は、このフィルムと同じことがCCDにも言える。デジタルカメラを選ぶ時には『画素数』ばかりに目がいってしまうが、画素数ではなくCCDそのもののサイズに着目してみよう。
■上の図は現在発売されている主なデジタルカメラのCCDサイズを比較したものである(フルサイズに先日EOS-5Dが加わった)。図は見やすいようにかなり拡大しているが、実際には35mmフィルムと同じだと思って欲しい。フィルム時代には一眼レフもコンパクトも同じサイズのフィルムを使っていたが、見ればわかるようにデジカメのセンサーサイズというのはカメラによってこんなにも違う。
■このセンサーを刻んだ数が、すなわち画素数となる。つまり細かく刻めば刻むほど画素数は増えていくが、逆に画素1つ辺りの面積はどんどん小さくなる。一つ一つの画素は例えて言えば家の窓みたいなもので、画素が小さければ光が十分に入って来ずノイズや偽色を産み出しやすくなる。同じ「800万画素!」と銘打っててもコンパクトデジカメとデジタル一眼レフではノイズや色のつながり、暗い所での描写力に大きな差があるのはこのためだ。
■ただ、センサーが大きいとカメラの図体も大きくなるし、価格も多少高くなる。最近はコンパクトデジカメでも高感度がだいぶキレイになって写真を撮りやすくなってきたので、普段用途の撮影でコンパクトさを重視するならデジタル一眼レフよりコンパクトデジカメを選ぶ方がいいだろう。ポケットに入るカメラはポケットに入るカメラなりの利点がある。しかし、デジタル一眼レフはポケットには入らないけれど、画質や撮影能力に大きなアドバンテージがあるのは事実。より写真を楽しみたいなら、デジタル一眼レフをぜひオススメする。
■センサーが大きいことによるデジタル一眼レフの強み。
>>高感度が強い。ISO800でもノイズレス。特にキャノンEOS強し。
>>諧調が広い。白トビ黒つぶれが少ない。色のつながりがキレイ。
>>細部描写力に優れる。コントラストの低い部分もキチンと描く。
>>「ぼかす」という表現が使える。