雨のドライブ 2021/3/2


--雨の一日。ポストカードの納品配達やらで住用へドライブしました。奄美は春に向かう季節。山肌には少しずつ新緑の木が増えはじめています。春が足跡を残すようにポツリポツリと広がる鮮やかな若葉色。山全体がコンモリと新緑に包まれる頃もそれはもちろん良いのですが、常緑の深緑の中に点在する新緑は、その鮮やかさが引き立つようでまた印象的です。しかも今日は雨。住用まで向かう道のりは深い山に包まれ、フロントガラス越しの視界はめくるめく新緑の先駆け。そこに姿が見て取れるほどの雨のカーテンが流れ、単調な景色にひと味の変化を加えてくれていました。風をともなった強めの雨が降っているとはいえ、車の中なのでもちろん一滴も濡れることはありません。雄大な雨の景色を、しかも移りゆく様を、濡れずに見ていられるなんて、ちょっと贅沢な時間だなと思うことでした。うかつにも配達するはずのポストカードを忘れてきましたが、いいドライブだったと思います。いや、思いたいです。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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