マングローブの朝 2020/12/1


--マングローブまで戻ると、何だかいい予感がした。そうなんだよな。行く時にも林の向こうに光を感じて、あ!と思ったんだよな。止まろうか迷ったけど止まらなかった場所。今度は車を止め、カメラバッグを握りしめると自然と足は駆けだしていた。高まる期待。林を突っ切って目に飛び込んで来た視界に「コレだ」と思った。タプタプに満ちたマングローブの朝。もうすっかり日は昇っているけれど、まだ朝の情景は色褪せていない。水平線に雲があったのが幸いした。あの雲のお陰で光が和らげられ、朝の色がまだ続いている。水辺に並んだメヒルギの木を見つめ、どの木と一緒に撮ろうか考える。あれこれ試行錯誤しながら撮っていると、弱く吹いていた風が止んだ。穏やかだった水面が更に静まる。やがて水面は艶を帯びた鏡のようになり、朝の風景を映し出し始めた。マングローブの木々をシルエットに、水面に映る朝の空。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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