南の島の紅葉 2020/10/12


--今年は例年に比べると涼しく、夏が早々と終わった感じがしていたのですが、自然界も同じように感じていたようです。今朝、家を出て車を走らせると、山肌に紅葉の色づきがポツポツと見えました。奄美の山は常緑の照葉樹が主なのですが、紅葉し葉を落とす広葉樹も混じっています。これが通常は広葉樹それぞれのタイミングで紅葉するので、緑の勢いに包まれて気付かれにくいのですが、マレにタイミングがあって一斉に紅葉すると常緑の緑にも負けない存在感を見せてくれます。深い緑の中の紅。広葉樹が少ない山肌で「あ!」と思うくらい気になったなら、広葉樹が多い場所ならどんなにだろう!と気持ちが高まり、大和村へ急ぎました。大和村の海岸線は、ハゼノキを中心とした広葉樹が、奄美大島の中でも特に多く分布しているからです。名瀬から東シナ海の海岸線沿いを南下して大和村に入ると、道路沿いから見える紅葉の多さに目を見張りました。全体の半分ほどの広葉樹が紅葉しています。これが上手くいって全部燃えるように色付いたらどんなに凄いだろう。そんな景色を思い浮かべながら、あちこちで止まり、レンズを向けシャッターを切りました。南の島でも紅葉らしい紅葉を見たいと思っていたので、少し見られて嬉しいです。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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