赤尾木東海岸 / 鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木
 photo & text by RyoBeppu / www.amamicco.net

奄美大島北部、龍郷町(たつごうちょう)の赤尾木(あかおぎ)集落をはさむ二つの海の一つ、太平洋側の東海岸。ビラと呼ばれたりもします。東海岸のバス停からすぐで、県道沿いの駐車場に止めたら徒歩数分。ソレイユファームの近くから森を抜けて行くことも出来ます。そう、ハートロックがある海岸です。もし冬の寒い日に森から行く際には、リュウキュウアサギマダラの越冬シーンを見られることも。

東海岸はだいたい夏は荒れて冬は穏やかなことが多い海です。ずーっと長い浜を向こうまで歩いていくと手広(てびろ)海岸につながっています。手広と同じように東海岸もサーフポイントで、波乗りの姿をよく見かけます。波が高めなので海水浴には向きませんが、海に入る際は離岸流にもお気をつけて。

夏は満月が海から昇り、冬は朝日が水平線に顔を出します。真南に向いたこの湾は、南で発生した台風のうねりが入ってきやすく、珊瑚礁のリーフがないので大きな波が浜までやってきます。普段から波が立ちやすい場所ですので、台風が近くにある時の海の表情には激しいものがあります。

また潮が大きく引くとサンゴ礁の岩礁が現れるので、歩いて散策することもできます。特に春から初夏にかけては潮の引きが大きく、広々と現れたサンゴ礁の潮だまりで色んな生き物を観察することができます。まだ生きている星砂や太陽砂が海草や藻にくっついている様子や、よくよく目を凝らして探すとウミウシの姿も。そうそうパラグライダーに乗って空から見るのもいい場所。実は結構色々と見所多く楽しめる赤尾木東海岸です。

<< Photo Amami/奄美写真へもどる