あやまる岬は奄美空港から車で10分。海辺にある多目的公園です。小高い丘からは奄美北部の海岸線が眺められ、視界はとても良好。海岸のサンゴ礁をくり抜いた海中プールがあり、公園には遊具やグラウンドゴルフ場があります。一年中、水平線から朝日が昇り、晴れ渡る夜には満天の星に包まれるような気分も味わえます。昔、国民宿舎があった跡地は芝生広場となり、高台にゆったりとしたビュースポットが加わりました。
海岸沿いにはソテツジャングルもあり、遊歩道をソテツやアダンやハマユウなどを見ながら散策することができます。遊歩道の海側ではアダンの根元をぜひ見てみてください。よくガサッガサッと音を立ててオカヤドカリがいます。しかも大きいタイプのムラサキオカヤドカリが。ちなみに奄美にいるオカヤドカリは小さいのも大きいのも何色でも全て天然記念物です。捕獲しないようお気を付けください。
あやまる岬の名前の由来は謝るではなく、穏やかに丸みを帯びた地形が綾織りの鞠に似てたからだそうな。岬の先端も小さな展望所になっていて、そこは屋根付きですので夏場には日陰が助かります。海岸線からも日の出は見え、サンゴ礁の上に無造作に並ぶ岩が印象的です。
奄美大島の中では比較的晴れ率が高いアヤマル岬。夏場は大きな入道雲が海を渡り、スコールを降らせるのも一興です。激しい雨をやり過ごせば、また青々と輝く岬の風景が広がることでしょう。よく整備された岬ですが、自然環境的にも実は結構色々楽しめちゃう場所なのであります。
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